2023.12.21
先生ブログ
【観光 】海外現地ガイドの魅力|小路桃子
皆さんは、観光の仕事と聞くとどういったイメージをされますか?
ツアーを案内してくれる“添乗員”?それとも旅行会社で旅行の手配をしてくれる”旅行カウンターの人”でしょうか?
私は海外に滞在しながら、その国に来た日本人のお客様をご案内する「現地ガイド」という仕事をしていました。ブルネイ王国という国で現地ガイドをすることに最初は不安がありましたが、両親が背中を押してくれ挑戦を決意しました。
仕事内容は日本人のお客様をご案内する他、予約手配・行程表作成・請求書発行など。これらすべての経験が、私の人生の宝物になっています。
現地ガイドの魅力の1つには、お客様との出会いがあります。ツアー中はお客様と多くの時間を共有するため、満足そうな顔で「あなたにガイドしてもらって良かった、ありがとう!」と言われた瞬間や、ツアーのガイド指名をいただいた際は、現地ガイドをしていて良かったと思える瞬間です。
また、同じ出身地のお客様からのお誘いも特別で、帰国した時に食事をしたり、再会することもあります。このような貴重な瞬間は、今でも鮮明に良い思い出として残っています。
また現地ガイドをする中で素晴らしかったことの2つ目は、地元の人たちとの交流です。
初めは名前や顔を覚えられずに苦労しましたが、マレーシア語で挨拶したことをきっかけにマレーシア語を学び始めました。すると日本人がマレーシア語を話すことに親近感をもってもらい、次第に友達になり一緒に楽しい時間を過ごせるようになりました。
地元の人たちと交流できるようになったことで、その国の文化や習慣を深く理解できるようになり、ツアー中に自分の言葉で伝えることができるようになりました。今振り返っても単なる旅行では得られないとても素晴らしい経験だったと思えます。
私は内向的で明るいキャラクターではないため、“現地ガイド”は自分に合わないと思っていました。最初の半年は人前で話すことが難しく、不安を感じることも。しかし、経験を積むにつれて自信に変わり、堂々とガイドできるようになりました。
また話すことは好きだったので、お客様との会話は楽しく、特に年配のお客様からは孫のように可愛がっていただきました。
この経験から、“したい仕事”と“向いている仕事”は違うことを学びました。思い切って現地ガイドになったことは、自信をつける大きなきっかけとなりました。
就職担当の先生からのアドバイスがあったから「現地ガイド」に挑戦し、仕事の楽しさ・やりがい・自分自身の新たな一面を発見することができました。
進路を迷ったり決められなかったりすることは恥ずかしいことではありません。ただそういう方こそ周囲の人からアドバイスを聞き・挑戦することが、自分の魅力や進むべきキャリアを見つけるきっかけになるかもしれません。
内向的な方こそ、思い切った挑戦をすることで大きく成長できますよ!一緒に頑張りましょう!
この記事を書いた人
小路 桃子(ショウジ モモコ)
ICT教育支援担当 / ブルネイ王国元現地ガイド
入社17年目。本校卒業後、FREME TRAVEL Sdn. Bhd.(ブルネイ王国の旅行会社)で現地ガイドとして3年間勤務。帰国後は関西国際空港内にて税関業務を経験。
PC全般、日本文化、宗教関連、ホスピタリティ科目担当。モットーは「学生の個性を尊重し、その個性を強みとなる教育」