2023.12.21
先生ブログ
【観光 】添乗員の役割と責任~修学旅行編~|山田真史
かつては誰もが憧れる職種だった添乗員。先日高校訪問をした際、ひとつの質問を高校生に投げかけました。
「添乗員というお仕事を知っていますか?」
高校生からはなんと全員が”知らない”という回答でした。本記事では修学旅行などの団体旅行で必要不可欠な「添乗員」という職種についてお話します。
修学旅行と言えば「仲間たちと楽しい思い出を作ることのできる」一生で一回のイベント。その舞台を裏で支える存在が添乗員です。
予定通りに旅程を進め、全体の安全や円滑な運営を支えることが求められます。また添乗員は単なる案内役ではなく、時にリーダーシップをとり、予期せぬトラブルにも対応しなければなりません。飛行機や鉄道の遅延、体調不良者の対応、観光施設での迷子対応など、仕事の内容は多岐にわたります。
修学旅行を安全にかつ円滑に運営するためには、旅行のプロフェッショナル「添乗員」の存在は欠かせません。
添乗員はいつも限られた場所に出勤することはありません。なぜなら添乗員のオフィスは地球そのものだからです。
団体旅行に付き添い業務を行うため、お客様が海外に行く際は海外へ行くこともしばしばあります。旅行の楽しみといえば、各地各国の食や文化・習慣に触れることが挙げられると思います。その楽しみにもちろん添乗員も、触れることができるのです。
世界中を飛び回り、様々な体験を通して自身の見聞を広めることのできる職種でもあります。
添乗員として活躍するためには、幅広いスキルを身に付けることが必要です。
まずはコミュニケーション能力。様々な価値観を持つ人々と円滑にコミュニケーションを取ることが日常です。年間で出会うお客様の数は、数ある職種の中でも上位に挙げられる職種といえます。
また柔軟性も重要です。前述の通り、予期せぬトラブルに臨機応変に対処できる能力が求められます。緊急時に冷静さを保ち、迅速な判断を下す能力も求められます。
日ごろから様々な価値観を持つ人と接することで、磨くことが出来るスキルです。
修学旅行の舞台裏に立つ、添乗員の存在は「陰の立役者」です。
幅広いスキルが求められる一方、世界を飛び回り経験値を重ねることのできる添乗員。好奇心と探求心が添乗員という仕事の栄養になります。
「働く舞台は地球」。あなたも世界を股にかけ働いてみませんか?
この記事を書いた人
山田真史(やまだ まさし)
観光科 学科長 / 就職担当 / 広報部主任
入社9年目。専門学校卒業後、JTBグループ添乗専門会社入社(5年)。国内団体ツアーや修学旅行・富士登山添乗等を経験し、約1,000日以上の添乗に従事。添乗経験を活かし、団体旅行企画・セールスの職種へ転職(6年)。観光業界の発展と若手育成のため本校へ入職。
国内観光地理、団体ツアープランニング、観光プロモーション、デジタルマーケティングを担当。